尿の出方(排尿)の異常
●トイレが近い(頻尿)尿が漏れる(尿失禁)
■過活動膀胱
急に尿がしたくなり我慢するのが困難(尿意切迫感)、頻尿、
我慢できず漏らしてしまう(切迫性尿失禁)という症状がある。
脳卒中などの神経疾患や加齢や出産のより骨盤を支えている筋肉が弱くなった場合により、
起こるが、原因が特定できない場合が多い。
そのため、他の疾患でないことを検査にて確認し、診断する。
治療は薬剤療法と同時に膀胱訓練や骨盤の筋肉を鍛える体操を指導する。
■腹圧性尿失禁
咳、くしゃみ、運動、重いものを持ち上げたり強い腹圧がかかるような動作をした時に尿が漏れて
しまう状態。
加齢や出産のより骨盤を支えている筋肉がなどの働きが弱くなることで、
尿道をうまくしめられなくなり、失禁をおこす疾患。
40歳以上の女性の8人に1人が腹圧性尿失禁を経験している。
過活動膀胱を同時に起こる場合もあり、治療は過活動膀胱と同じく薬剤療法と同時に膀胱訓練や骨盤の筋肉を鍛える体操を指導する。また過活動膀胱と違い手術療法もある。
■神経因性膀胱
膀胱から尿を出す機能の低下。
原因は多彩であるが、脳卒中などの神経疾患より起こることが多い。
●排尿時の痛み
■膀胱炎
膀胱に細菌が、進入し感染症を起こす。頻尿 尿混濁を伴う。
尿を過度に我慢したり、冷えが続くとかかり易くなる。
検査は尿検査のみで可能である。細菌に適した抗生剤の投与。
●尿がしたくても尿が出ない(尿閉)
神経因性膀胱の症状が進行した場合になることが多い。
●その他
糖尿病による多飲多尿
尿路結石や膀胱腫瘍などの刺激による頻尿
痛み
●排尿時の痛み
■上記詳細
●背中から横腹の痛み
■尿路結石(腎結石、尿管結石)
尿路結石は尿の中に溶け込んだ結石の成分が結晶化してできた石状のかたまりである。
その結石が、腎臓、尿管にある状態。血尿を伴う。
■腎盂腎炎
腎臓の急性細菌性感染症。発熱、尿の濁りを伴うことが多い。
膀胱炎症状や嘔気などの消化器症状を伴うこともある。
抗生物質の投与。水分摂取が必要。
その他:腎腫瘍 尿管腫瘍 膀胱腫瘍 による痛み
●横腹から下腹部の痛み
■尿路結石(尿管結石、膀胱結石)
尿路結石は尿の中に溶け込んだ結石の成分が結晶化してできた石状のかたまりである。
その結石が、尿管、膀胱にある状態。血尿を伴う。
その他:尿管腫瘍 膀胱腫瘍 による痛み
腫れ、できもの、しこり(腫脹、腫瘤)
●膀胱脱
膀胱底が弱くなった膣を圧迫して膣から出てきた状態。腹圧性尿失禁を伴ったり、
尿がうまく排出できず、残尿が増えてくる。
治療は補助具の使用、手術療法である。
尿の色の異常
●血尿
■尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石、膀胱結石)
尿路結石は尿の中に溶け込んだ結石の成分が結晶化してできた石状のかたまりである。
血尿を伴う。同じ結石でもその場所により、疾患名が変わる。
■膀胱がん
無痛性の血尿を症状とすることが多く、凝血塊(血のかたまり)がでたり、
頻尿、排尿時痛を伴うこともある。
尿細胞診、膀胱鏡検査、画像検査が必要である。
再発を繰り返すことがあり、定期検査が必要。
●濁った尿(混濁尿)
■淡い血尿
血尿に見えなくても、血尿であることがあります。
尿検査にてただちに判別できます。
■尿路感染症
膀胱炎、腎盂腎炎 などの細菌性感染症。
院内通信
きうら泌尿器科